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山が見える街

24歳になる秋から3年半、富山県で寮生活をしていました。
専門学校になるのかな?
卒業した音大とは別の、某音大の関連校に在学していたのです。
私達が一期生で、校舎は次の学期に完成したのだけど、
ピカピカの寮は個室にバス・トイレ付きの、こじんまりとしたホテルのようでした。
外観はコンクリート打ちっ放しとガラス張り。
中庭があって、春先にキジ一家がちょろちょろしてたり、
11月のちょっと日が出ている日に東欧からの留学生が、
シート敷いて水着で日光浴していたり。ああカルチャーショック(^^;
同じ敷地内に市の文化施設があったので、
よくその施設と間違って外部の人が入ってきました。
(玄関はオートロックだったから、通用口から・笑)

思えば贅沢なつくりでした。
最初に入った時、ロビーの椅子がえらく派手だなあと思っていたら、
実はヤコブセンのセブンチェアだったりして。5~6色ありました。
その頃は全然知らなかったものね~デンマーク人に教わりましたもの(^^;
本校の大学生との合同オケが終わると、
車で来ているのをいいことにコッソリ持って帰ろうとするバカ学生が摘発されたり。
もちろん警備員に怒られてましたけどね(笑)

校舎も建築家がデザインしたものらしくて、かなり前衛的な姿です。
ガラスブロックがふんだんに使ってあって、夜ぼ~っと光って見えます。
写真~って探してみたんだけど、逆サイドから撮った写真しかなかった~。
その設計事務所のHPにはあったんだけど・・・RIKAさんごめんね(^^;





最後の年の10月、私はある在京プロオーケストラのオーディションを受けました。
ちょうど練習や本番のない時期で、朝早く起きる必要が全くなかったのに、
オーディションの2週間ほど前から変な時間に目が覚めるようになりました。
前の日の夜1時くらいに寝たのに、4時頃目が覚めてそのまま眠れません。
友達にその話をしたら、「緊張してやんの~・笑」ですって。
ある朝もやっぱり目が覚めて、どうにも眠れそうになかったから、
「えいっ」と起きだし、ショールをはおって1階の自販機でお茶を買って、
そのまま寮の3階の更に上、屋上の手前のガラス張りの場所へ行きました。
空はまだ暗く、でも少し明るくなり始める頃。
雲一つなくて立山連峰の影がくっきり、星も光っていました。

カーペット敷きの床の上に座り込んで、温かいお茶を飲みながら、
だんだん明るくなってくる空をぼ~っと見ていました。
東側なんだから立山から日が昇るかなーと思ってたんだけど、
気が付いたら空が青かったです(笑)どこから昇ったのーいつの間にー?
でも、ものすごく綺麗な夜明けを見ていたようです。
雨晴海岸という場所があるのですが、
そこは海越しに立山連峰が見えるロケーションが大人気。
そこからの夜明けの山々が、その日のニュース映像になっていました♪
山が見える街_d0113758_21302114.jpg

ありゃ、指写っちゃった(笑)
スキャナーという技が使えないので、写真を携帯でパチリ。
これは寮の西棟屋上(屋上ったって柵はナイ)、
別名「アカデミーの秘境」から撮った写真です。
手前の方に写ってるピンクの建物が、私が夜明けを見ていた東棟屋上。
向こう側がガラス張りなのです。
立山連峰がうっすら写っているの、わかりますか?
学校を修了して関東平野の実家に帰った時、山が見えなくて寂しかった~。
以来、年に2回くらい「山見たい」発作がおこります(笑)
by katze-moco | 2007-07-19 21:50 | お気に入り